
小さなグラスに、世界の深さが詰まっている。
ひと口のウイスキー。
その小さなグラスの中には、土地の気候、原料、樽、熟成された時間、そして造り手の想いが詰まっています。
蜂蜜のようなやさしい甘さ。
りんごや洋梨を思わせる、みずみずしい香り。
バニラやチョコレートのような、穏やかな余韻。
焚き火や潮風を感じる、力強く個性的な味わい。
同じ「ウイスキー」という名前でも、一杯ごとにまったく違う世界があります。
その奥深さを、もっと多くの人に知ってほしい。
その想いから、Little Caskは生まれました。
一本ではなく、出会うための一杯を。
ウイスキーは興味があっても、
「一本買うには高い。」
「自分に合うかわからない。」
そんな理由で、なかなか最初の一歩を踏み出せないお酒でもあります。
だからLittle Caskでは、少量だからこそ気軽に楽しめる形で、さまざまなウイスキーとの出会いをお届けしています。
高級だから。
有名だから。
人気だから。
そういう理由ではなく、
「自分が本当に好きだと思える一杯」
と出会ってほしい。
それがLittle Caskの願いです。
数ではなく、心に残る一杯を。
Little Caskが大切にしているのは、種類の多さではありません。
一本一本の背景を知り、
味わいを知り、
香りを知り、
その一杯が持つ物語まで含めて届けること。
初めてウイスキーを飲む方にも。
長年ウイスキーを楽しんできた方にも。
新しい発見や感動があるような体験を目指しています。
ほんの少しの量でも、
記憶に残る一杯はあります。
ウイスキーを、音楽というもう一つの言葉で。
Little Caskには、もう一つの特徴があります。
それは、
「もし、このウイスキーが一曲のピアノ曲だったら。」
という視点です。
甘くやさしい一杯。
静かで余韻の長い一杯。
華やかな一杯。
力強く個性的な一杯。
味わいや香りだけでは表現しきれない魅力を、音楽でも届けたい。
そんな想いから、一杯ごとにピアノ曲という新しい表現にも挑戦しています。
音楽は正解を押し付けるものではありません。
一杯を飲んだときに浮かぶ景色や感情を、少しだけ広げるためのものです。
一日の終わりを、少しだけ特別に。
忙しかった日。
少し疲れた日。
嬉しいことがあった日。
何気なく過ぎた一日。
そんな夜に、一杯のウイスキーと静かな音楽があるだけで、心が少しだけほどけることがあります。
Little Caskが届けたいのは、ウイスキーそのものだけではありません。
グラスを傾ける時間。
香りを楽しむ時間。
音楽に耳を傾ける時間。
そんな、一日の終わりを少しだけ豊かにする体験です。
代表より
はじめまして。
Little Cask代表の西山 遼です。
少しだけ、私自身の話をさせてください。
私は音楽大学でクラシックピアノを学びました。
当然、その頃は音楽に関わる仕事をしていくんだろうと思っていました。
でも、腱鞘炎になりました。今でこそ笑えるけど当時は笑えませんでした(笑)
ピアノを思うように弾けなくなってからは、何をしたらいいのか、何がしたいのか、自分でもよく分からなくなりました。
整体の仕事をしたり、物流の仕事をしたり。
そのほかにも、いろいろな仕事をしました。
生活はしている。
仕事もしている。
でも、どこか満たされないんですよね。それまでも満たされたことはなかったけど、顕著に感じていました。
「自分はこのままなのかな」
そんなことを考えながら過ごしていました。
大げさに言えば絶望というのかもしれません。
でも、そんな劇的なものでもなくて。
ただ、このまま何となく歳を重ねていくのかな、という感覚がずっとありました。
そして35歳になって、初めてちゃんと考えました。
「自分は、本当は何がしたいんだろう」
考えてみても、立派な答えは出ませんでした。
ただ、それでも自分の中に残っていたものが二つありました。
お酒が好きだということ。
そして、音楽が好きかなということ。
それだけでした。
だったら、この二つで何かやってみよう。
そう思ったときに浮かんだのが、ウイスキーの量り売りでした。
一本買うには少し高いウイスキーも、少量なら飲んでみることができる。
知らなかったウイスキーにも出会える。
そして、一杯のウイスキーから感じたものを、自分がずっとやってきた音楽でも表現できるかもしれない。
「もし、このウイスキーが一曲のピアノ曲だったら。」
そんなことを考えるようになりました。
これが、Little Caskを始めようと思ったきっかけです。
正直、35歳になって初めて、
「これをやってみたい」と自分の中から出てきた気持ちだったと思います。
だから、この気持ちは大事にしてみようと思いました。
Little Caskがこれからどうなっていくのか、自分にもまだ分かりません。
でも、ウイスキーに詳しい人だけの場所にはしたくありません。
「ちょっと飲んでみたい」
「このウイスキー、なんだか気になる」
最初はそれくらいでいいと思っています。
小さな一杯から、知らなかった味に出会ったり、
好きな一本が見つかったり、
そこから音楽や物語まで楽しんでもらえたり。
そんな場所を作っていきたいと思っています。
そして、Little Caskを始めようと思ったときに自分の中に初めて湧いた、
「やってみたい」
という気持ちを、これからも忘れずにいたいと思っています。
Little Caskが、あなたにとっても
何か新しいものに出会う、小さなきっかけになれたら嬉しいです。
Little Cask
西山 遼